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管理組合理事長さん
漏水と損害賠償
  

 

区分所有者Aは、天井からの漏水を発見し、会場の区分所有者Bに連絡し、Bへの住居の立ち入りを求めたが拒否された。 そのため、Aは天井の一尾を開いて調べたが原因はわからなかった。

その後もAは再三立ち入りを求め、Bがそれを認めたのは漏水後4日目。そこでAはBに対し、立ち入りを拒否されたことを理由に、漏水による物的損害(くろす・カーペット等損害)と慰謝料の損害補償を求めた。

 

説    明
関係法令


裁判所の判断

Aの損害賠償請求が認められた。

判決理由

AとBが所有する住居は階上と階下の関係にあり、給水管はBの住居の床下を通っているため、Aの住居からはコンクリートの障壁にさえぎられ、給水管の点検、修理ができない構造になっている。

そのため、このような構造、設備を有する同一マンションの階上室を所有し居住する者は、階下に漏水事故が生じ、、その原因の調査、水漏れ個所の修理のため必要が生じた場合は、同一マンションの直上、直下階に居住するという共同の関係をもって社会生活を営む隣人(階下居住者)に対する義務として、自己の住居に工事関係者が立ち入って、漏水事故の点検、調査、工事をすることを拒否するのが政党と認められる特段の事情がない限り、これを受任する義務がある。

この義務に違反した場合は、階下居住者に対する不法行為となる。よってAの請求を認めBに対し損害補償を認める。

区分所有法との関係

 第6条のAでは、区分所有者の権利義務について規定されています。上記の判例は、この規定によると考えられます。

また、常識的にも上記判決は納得できるものです。

区分所有法第6条